Insta360 TITANとVoysys VR Producerを使って8K360°VRライブ配信をテスト検証してみます。ジュエ株式会社は、2018年からVOYSYS VRの正規代理店としてVRライブ配信ソフトウェアVoysys VR Producerを提供しています。現在(2023年)までに5年以上の提供実績があり、さまざまなVR配信プロジェクトに対応してきました。
Voysys VR Producerは、リアルタイムステッチ及びVRライブ配信(エンコーダ・出力)ソフトとして利用でき、放送品質を実現する多機能なVRライブ配信ソフトウェアです。
3D(立体・ステレオ)VR180/360度VR放送システムを構築できる「VOYSYS VR」について
https://jouer.co.jp/news/voysys-vr/
「Voysys VR Producer」は、サブスクリプションで最短1ヵ月単位のライセンス販売を行っています。価格は1ヵ月あたり298,000円(税抜き)です。定常的なVRライブ配信のほか、スポットのVRライブ配信、VR実証実験・PoC開発などにもご利用いただけます。
Insta360 TITANには、「insta360 8K Live」という有償の8Kライブ配信ソフトウェアがあります。「無料体験版ソフトをダウンロード」もあります。検証して紹介しようと思ったのですが、なぜか認証メールが来ずダウンロードできませんでした。残念です。動作推奨環境はDual RTX 2080Tiと、なかなかハイエンドです。※RTX 2080Tiなので、このソフトウェアは3年ぐらい前に登場したソフトウェアです。最新環境での利用は要注意です。
insta360 8K LiveのWebページ
https://www.insta360.com/jp/enterprise/industries/livestreaming
「insta360 8K Live」の価格は、US$9,999です。為替の状況にもよりますが140万ぐらいです(1ドル140円として)。8Kライブ配信が常時あるならば、永久ライセンスであることを考えると高くはないかもしれません。Insta360 TITANカメラ本体、配信用ワークステーション、insta360 8K Liveをそろえると、それなりの金額です。8Kライブ配信は全体的に高額になる傾向があります。
余談ですが、2021年に発売されたKandao Obsidian Proは、最小セットでも300万を超える超ハイエンド360°VRカメラですが、Kandao Obsidian Proはカメラ内蔵エンコーダでRTMPとSRTの8Kライブ配信できます。ワークステーションもソフトウェアも不要です。単純な配信だけで考えるとInsta360 TITANと同じかぐらいか安いぐらいになります。
Kandao Obsidian Proの記事はこちら
https://jouer.co.jp/?s=Kandao+Obsidian+Pro
2020年に発売されたQooCam 8K Enterpriseは、小型で23万ぐらいの価格ですが、8Kのエンコードがカメラに内蔵されています。上記製品群と比べると1/10のコストで8Kライブ配信ができます。もちろんセンサーは小さいので画質は及びません。
QooCam 8K Enterpriseの記事はこちら
https://jouer.co.jp/news/qoocam-8k-enterprise/
Insta360 TITANの良いところは、国内にも台数があるでしょうから、カメラの数をレンタル等でそろえやすいことではないでしょうか。複数社のレンタルを回れば5台ぐらい集まるかもしれません。複数台のInsta360 TITANを利用して8Kライブ配信を計画している場合は、スポットで配信ソフトウェア「Voysys VR Producer」のサブスクリプションを利用するのも良い方法かもしれません。
デジタルホビーInsta360 TITAN<安心360度VR撮影セット>レンタル貸出
https://digitalhobby360.jp/rental/insta360-titan-rental/
Voysys VR ProducerでInsta360 TITANを使って8K360°VRライブ配信
Voysys VR Producerは、Insta360 TITANを使用して8K360°VRライブ配信もできます。Insta360 TITAN、Voysys VR Producer(ソフトウェア)、当社オリジナルワークステーションMONTE(モント)、ルーター周辺機器、8K HyperDeck Extremeなどを用意しました。
Insta360 TITANをルーターにつなぎ、ワークステーションと同じネットワーク上に設置します。LAN経由でInsta360 TITANからカメラ映像を取得します。
Voysys VR Producerを起動して、Insta360 TITANの接続を行います。キャリブレーションボードを入れてカメラ映像を補正します。
リアルタイムステッチのステッチングの調整を行い、明るさなど細かい設定も確認します。
Insta360 TITANは、レンズ間の距離が大きくステッチ品質が心配でしたが、リアルタイムステッチのつながりも、まあまあよいでしょう。1mぐらいの近接でなければ気になりません。
RTMP(SRT、NDI)などの配信はもちろんできます。今回はSDIで8K出力をします。HYPE RDECKに8K SI(SDI×4)で映像を出力しました。※ロゴはサブスクリプションを有効にすると消えます。
8K30P(4320p30)で出力されました。このようにInsta360 TITANとVoysys VR Producerを使って8K360°VRライブ配信ができます。
さらに2Dカメラや2DビデオなどをPIPで追加したり、底面ロゴや背景、何かエフェクトを追加してもよいでしょう。ジュエ株式会社は、VOYSYS VRの正規代理店としてVoysys VR Producerの導入をサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。