バーチャルプロダクション向け背景素材の作り方、実写360VR撮影の重要な3つのポイント、車両に360°カメラ搭載して撮影

最近では各地にバーチャルスタジオ・バーチャルプロダクション施設がオープンしています。フレキシブルな大型LEDウォールや、unreal engine、センサー各種、VR(AR/XR etc)など、さまざまな技術の広がりが背景にあります。

バーチャルプロダクションを利用するメリットは、スタジオ内でさまざまなロケが可能になります。バーチャルプロダクション内で多くの作業が完結します。従来のロケと比べて、スタッフも後処理も少なく済む可能性があり今後も導入がさらに増えるでしょう。

バーチャルプロダクションの背景素材に関しては、unreal engineのアセットやCGで制作したほうが良いシーンもありますが、実写の方が工数も少なくリアルになる場合もあります。例えば車外の背景映像です。CGでリアルな車道や街頭、人や町を作るのは安易ではありません。

ジュエ株式会社では、さまざまな環境に合わせた360VR技術を応用した実写による、バーチャルスタジオ・バーチャルプロダクション向けの背景素材撮影を提供しています。お気軽にお問い合わせください。

今回の記事では、実際に車両に360°カメラを搭載してバーチャルプロダクション向けの背景素材として仕上げてゆきます。こちらがサンプルフッテージです。12K24pを8KにリサイズしてYoutubeにアップしています。途中でLogから709にグレーディングしています。

Night test shot with Kandao Obsidian Pro for Cinema, 12K24fps RAW, RAW to Log and graded to 709 conv
Daytime test shot with Kandao Obsidian Pro for cinema at 12K24fps RAW, RAW to Log and graded to 709

 

バーチャルプロダクション向け背景素材、実写360VR撮影の重要な3つのポイント、最高峰VRカメラKandao Obsidian Pro

バーチャルプロダクション向けの背景素材としては、重要なポイントは3つあります。1.高解像度であること、2.低照度環境に強くダイナミックレンジが広い(センサーが大きい)こと、3.情報量が多い収録ができること(LogやRAW等)です。

・重要な3つのポイント
1.高解像度であること
2.低照度環境に強くダイナミックレンジが広い(センサーが大きい)こと
3.情報量が多い収録ができること(LogやRAW等)です。

解像度が低ければ、結果的に360°素材の一部を使用する際に画質が足りません。少なくとも8K以上が必要になります。解像度が高くても、例えば夜のショットや昼間のショットで、白飛び黒潰れが酷ければ、背景素材としては使えません。特に夜のショットなど低照度環境に強いカメラでなければ、何も映らないでしょう。

情報量の少ないRec.709等による撮影では、スタジオの撮影に合わせることができません。グレーディングできない素材は使えません。可能であればRAW、少なくてもLogで収録できる必要があります。またRAWで撮影した場合でもLog等のフォーマットにして提供が必要になるでしょう。

ポイントをまとめると、解像度が高くてもセンサーが小さいスポーツカメラやVRカメラでは、素材として使えないでしょう。シネマクラスのカメラとフォーマットが必要になります。

3つの条件をクリアできる一体型360°カメラは2つあります。1つはInsta360 TITANです。Insta360 TITANは最大で11Kで撮影できますが8bitになります。10bitで撮影するためには8Kまでを落す必要があります。8K10bitにてLogで撮影する選択肢になります。センサーはマイクロフォーサーズで基準としてはギリギリです。もう少し性能が欲しいところです。以下左がInsta360 TITAN、右がKandao Obsidian Proです。

もう一つはKandao Obsidian Proです。こちらのカメラは12Kで12bit RAWで撮影できます。高解像度あり、センサーもAPS-Cで大きく条件を満たしています。バーチャルプロダクション向け背景素材用のカメラとして推奨できます。動画でRAW撮影できる一体型360°カメラは他にありません。

Kandao Obsidian Proはとても重たいカメラです。車両への設置に関しては特機が必要です。安全安心で車両に設置します。

カメラ1台で8つの映像を同時に撮影

Kandao Obsidian Proは、APS-Cセンサー×8台を搭載しています。16TBという巨大で高速なSSDに同時に8台のカメラ映像が保存されます。レンズは195°です。カメラ1台の解像度は6016×4024ピクセルです。

つまり45°方向ごとに6Kカメラが8台設置されている感じです。それぞれのカメラでRAWにて動画を撮影できます。映画などでは24fpsが基本です。12K24pにてRAWで撮影します。このカメラを車両にのせて撮影をすることで、全方位の映像を記録できます。

Kandao Obsidian ProのRAWデータをチェック

KANDAOのRAWデータはKDRAWという独自のRAWファイルで収録されます。専用の変換ソフトウェアにてKDRAWをDNGファイルに変換します。1秒が24枚のDNGに変換されます。DNGファイルはPhotoshopなどでも開くことができます。

KANDAOのRAWデータのDNGを評価します。センサーが小さいVRカメラは、空の雲などは白飛びします。Kandao Obsidian ProのRAW撮影なら、ハイライトもここまで戻すことができます。雲の質感もしっかり残せます。左補正前、右補正後です。

同様に低照度環境も見てみます。真暗な夜です。露出やシャドーを上げて行くと路面が見えて、夜の雲まで情報として残っています。動画で撮影できていることが素晴らしいです。RAW収録の凄さです。左補正前、右補正後です。

 

DNGから動画に変換しステッチ

DNGの情報を残せるようにLogへ変換して書き出しました。そしてステッチ合成を行います。

12bit RAWの幅広い情報をもつ12K24fps(Log)のエクイレクタングラーが完成です。

12K24fpsなので一部エリアをクロップして利用できます。12bit RAWの情報をLogに変換をしているので、グレーディングの幅も広いです。

 

こちらがサンプルフッテージです。12K24pを8KにリサイズしてYoutubeにアップしています。途中でLogから709にグレーディングしています。

Night test shot with Kandao Obsidian Pro for Cinema, 12K24fps RAW, RAW to Log and graded to 709 conv
Daytime test shot with Kandao Obsidian Pro for cinema at 12K24fps RAW, RAW to Log and graded to 709

 

 

あらゆる場所にあらゆるカメラを設置

高品質なVR撮影技術の応用した撮影は、カメラや機材が大きく重くなります。機材の設置や特機の運用が重要になります。

過去に180°視野角の横16000×縦2160ピクセル@59.94fpsの映像を求められたときは、フレームが完全に同期する4KマルチカメラシステムとMoVI XLを使用しました。船や車やトラックの上など、さまざまな事例がございますので、お気軽にご相談ください。

映像制作の指揮を行う映像ディレクター、最適な撮影アングルに調整するカメラアングルオペレーター、事前にシュミレーションを行い本番撮影に備えるロケハン、風・雨・電波等により撮影不可の天候予備日、国内・海外出張(現地までの往復交通費、高速道路利用料など)、映像編集、機材運搬等を撮影の状況に合わせてご提案・お見積りをさせていただきます。

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    VRライブ配信、360度VR撮影、特殊空撮、撮影機材の販売レンタル、ドローン及びVRイベント運営等、各種ご相談承ります。
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