【レビュー】GoPro OMNI(ゴープロオムニ)優れた5つの特長と欠点。GoPro OMNIの何が凄いのか

2023年5月追記:GoProOMNIは、すでに販売が終了した商品です。
2023年のハイエンドVRカメラは12KカメラKandao Obsidian Proです。こちらの記事を参考にしてください。
https://digitalhobby360.jp/2022/kandao-obsidian-pro-review/

360度動画撮影の新定番(2017年1月時点)である360度VR撮影機材GoProOMNIをご紹介いたします。GoPro OMNIは、最大で8K30fps・6K60fpsで360度動画を撮影することができます。従来の製品と比べてどのようにGoPro OMNIが優れているか。どのような欠点があるのかお伝えいたします。GoPro OMNIを検討されている方は、是非ご参考にどうぞ。

GoPro OMNIを利用した人は、GoPro OMNI以外で撮影する気が無くなります。とても素晴らしい製品です。これから2年間ぐらいは、360度撮影の定番的な機材になると考えらえています。スタンダードな360度動画撮影は、GoPro OMNIで間違いありません。解像度や画質性能は、従来のGoPro6台をマウントできるリグとして有名なFreedom360スタンダードと同じです。ではGoProOMNIの何が凄いのか説明いたします。

まずはレンタルでお試し頂くことをお勧めいたします。
http://digitalhobby360.jp/shopdetail/000000000051/

GoPro OMNIって何?

GoPro OMNIって何?という方へ簡単に説明します。GoProはテレビなどでも使われているスポーツカムの定番カメラです。最上位機種のGoProHERO4ブラックアドベンチャーを複数台を利用して360度撮影を行います。スポーツカムですが画質も良いため定番の360度撮影機材となっています。

360度撮影用の機材として定番のGoProですが、GoProから360度撮影を目的とした製品の提供はありませんでした。GoProは、2016年にフランスの360度映像編集ソフトウェア会社であるColor社を買収して、GoPro自社開発のリグを含むGoProHERO4を6台セットにしたGoPro OMNIが発売しました。GoPro純正のハードウェアとソフトウェアを採用した360度撮影機材がGoPro OMNIです。

GoPro OMNIの優れた5つの特長

従来の360リグ(GoPro HERO4ブラックアドベンチャー×6台とFreedom360スタンダードマウントを利用した360度撮影機材、以下:従来の360リグ)と比べて、GoPro OMNIの優れた特長は次の5つです。

1.フレームの同期が完璧
2.操作の連動ができ簡単
3.外部電源V-マウントバッテリーが使えて便利
4.撮影データの一括取り込み可能
5.簡易的な自動ステッチ可能

1.フレームの同期が完璧

従来の360リグは、GoPro 6台をワイヤレスリモコン等で操作して、音や光を入れてフレームの同期をします。フレームとは動画のコマ数のことです。映画では1秒間に24枚(24fps)の静止画像で動画になります。

6枚の動画をステッチ(貼り合わせ)処理する場合に、それぞれのフレームがズレると、映像が繋がらなくなります。フレームがズレる=時間が異なるため、撮影の対象物の位置が変わってしまうからです。

また従来の360リグでは、時間をかけてフレームを調整しても、どうしてもフレームが合わないことがあります。これは、フレームが始まるタイミングが1/24秒以下でズレていることで、完全に一致するフレームが存在ため発生します。品質を上げるためには60fps(一秒間に60枚)などで撮影するなど工夫が必要でした。

OMNIは、GoPro 6台のフレームをぴったり自動的に合わせてくれます。音や光を入れてフレームを同期させる必要もなく、不要にフレームレートを上げる必要もありません。普通にREC(録画)をするだけで、フレームが一致します。非常に便利です。

2.操作の連動ができ簡単

従来の360リグは、GoPro 6台それぞれ設定を変更・確認する必要がありました。GoPro 6台がそれぞれ連動していないため、個別に設定を合わせる必要があるためです。

OMNIは搭載しているGoProの1番がマスターになっています。残りの5台はスレーブです。マスターのGoProの設定(電源、設定、録画、各種)を操作するだけで、残りの5台も同じ設定に変わります。設定作業が従来の1/6で済みます。とても簡単になりました。

3.外部電源V-マウントバッテリーが使えて便利

従来の360リグは、GoPro 6台それぞれMiniUSBケーブルで充電する必要がありました。OMNIは、リグに6台へ充電できる1つの電源コネクタを採用しています。外部電源としてSwitronix Hypercore-98Sバッテリーが付属(All Inclusiveモデル)しています。OMNIへ給電できるほか、最大3時間の延長動作ができます。

従来の360リグでは、個別にそれぞれ細かく充電する必要があったのですが、OMNIは、大容量のV-マウントバッテリーが付属して長時間動作できるため、電源周りに気をつかう必要が少なくなりました。

4.撮影データの一括取り込み可能

従来の360リグは、GoPro 6台それぞれ単体の連番でファイル名をつけます。基本的にファイル名がバラバラになります。同じファイル名になることもあり混乱しました。

OMNIは、GoPro Omni Importer(AutoPano Videoに付属しているソフトウェア)により、撮影したデータを一括取り込みできます。半ば自動的にファイルの転送を行い、フォルダーにまとめてくれます。OMNIは、GoPro 6台で関連したファイル名をつけます。従来よりとても分かりやすくなりました。

5.簡易的な自動ステッチ可能

OMNIは、GoPro Omni Importer(AutoPano Videoに付属しているソフトウェア)を使うことで、自動で簡易設定を行ったステッチ処理ができます。水平やカラーの調整も自動的に処理してくれます。

簡易なステッチ処理のため、手動で調整する従来のステッチ処理と比べると、品質がいまいちです。ちょっと品質が足りないのですが、簡易確認に最適です。ステッチの処理も早く同時にデーターの取り込みもできます。

GoPro OMNI・・・のちょっと残念な点

改善してほしかったGoPro OMNIの残念な点も紹介します。個人的には、MicroSDではなく普通のSDに対応してほしいなと思っています。MicroSDは小さ過ぎて辛いです。

1.レンズカバーがない・・・・
2.MicroSDが取り出しにくい・・・・
3.急いで作業すると同期ができていなことも・・・

1.レンズカバーがない・・・・

従来の360リグは、レンズカバーが付属していました。レンズをしっかり保護します。GoPro OMNIはレンズがむき出しです。いつも扱うときに、レンズが傷つかないように注意しなければなりません。

2.MicroSDが取り出しにくい・・・・

GoPro OMNIは、リグのフレームの中にGoProがあり、MicroSDスロットが奥まっています。ピンセットが同梱されています。ピンセットを使ってMicroSDを挿入したり取り出すのですが、とにかくMicroSDが小さいため、現場では慎重な操作が求められます。

特に真下のMicroSDの装着や取り外しが大変です。MicroSDを落としてしまうと紛失しやすい現場では、この単純な作業が非常に緊張します。暗い現場や、急いでいる場合も・・・・・・大変。MicroSDが小さ過ぎるのです。

3.急いで作業すると同期ができていなことも・・・

マスターのカメラの電源を入れて、5台のスレーブのカメラと同期するまでに、少し時間がかかります。急いで作業をすると、同期が出来ていない状態で動かしてしまうことがあります。1台だけ撮影できていなかったり・・・、電源が切れておらず1台だけバッテリー切れが起きたり、自動で同期してくれるOMNIですが、同期が正しくされたのか、落ち着いてしっかり確認する必要があります。

GoPro Omni™の導入やサポートに関しましては、GoPro Omni™販売店のジュエ株式会社にお任せください。

    お問い合わせ


    360度VR撮影、特殊空撮、GRIP、VRライブ配信、撮影機材の販売レンタル、ドローン及びVRイベント運営等、各種ご相談承ります。
    下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。



    ※フォームから送信できない場合は、お電話もしくはメールアドレスへ直接ご連絡ください。


    ジュエ株式会社 TEL:050-3786-1660 FAX:03-6740-7791 メール:info@jouer.co.jp
    事務所:〒111-0034 東京都台東区雷門1丁目7-5里見ビル3F

    内容を確認いただき「チェック」を入れて送信ください。


    関連記事一覧

    最近の記事

    オススメ記事

    PAGE TOP