最終更新日 2025年11月27日
ジュエ株式会社では、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を用いないスクリーンベースのイマーシブ施設向けに、180°〜360°VR撮影およびコンテンツ制作を提供しています。地上はもちろん、空撮・水上・水中・車両など、特殊な環境でのロケーション撮影を得意とし、施設ごとの要件に応じてカメラシステムとレンズ構成を最適化します。
超ワイドスクリーン、キューブ型パネル、全天周ドーム(プラネタリウム/LEDドーム)など、さまざまなスクリーン形状・視野角を考慮し、上映環境に適したフォーマットでデータを納品いたします。事前にシミュレーション環境を構築することで、画角・解像度・視野の歪みなどを検証しながら制作を進めることも可能です。企画段階からのご相談も承っております。
全天周ドーム向け 360°映像シミュレーション
360°ドームシアターは、ゴーグルやHMDが不要で、複数名が同時に没入体験できるイマーシブ施設の代表的な形態です。イベント会場、学校・大学、科学館・博物館、企業ショールームなどでの導入が進んでいます。一方で、実際にドームに投影してみるまで「どのように見えるのか」が分かりにくい、という課題もあります。
ジュエ株式会社では、この課題を解決するために、全天周ドーム向けの360°映像を事前にバーチャル空間上で再現するシミュレーション環境を用意しています。制作中のエクイレクタングラー映像(1本の映像の中に360°全方向の情報を持つ形式)を読み込み、実際のドーム寸法や視聴位置に近い条件で見え方を確認できます。
海外事例をもとにした12m級ドームの検証
参考モデルとして、Youtubeに公開されている「Space 360」という直径約12mクラスの球体ドーム施設を例に、シンプルな構造モデルを作成し、シミュレーションを行いました。簡易的な3Dモデルと360°ドームスクリーンを構築し、海辺や道路のシーンを投影。横方向・後方・足元など、位置によってどのように映像が歪み、どこまで視野に入るかを検証できます。
Space 360
https://youtu.be/-82nFxptknA?si=VQ9o3nT_6taRmPfb
・中央にガラス張りの橋が架かっており、床には数本の骨組み、足元は透過ガラスという設定
・橋の幅は約2m、ガラス手摺は肩の高さ程度
・投影はプロジェクターを想定し、LEDほどの高コントラストではない条件
ガラス面の床には、片側で2~3本ぐらい骨組みがあります。真下はガラスで透けて見えます。
橋の幅は2mぐらい、橋の手摺(ガラス)は、人の肩ぐらい高さと設定します。
投射はプロジェクターなので、LEDのようにハッキリは見えない想定です。コントラストはとても低いでしょう。
12mのシュミレーション360ドームを作りました。
目測した大きさをもとに、シンプルな橋を作りました。正確な情報があれば、よりリアルな構造物をつくれます。
映像を映し出す360スクリーンを作ります。カメラの画角が違いますが、実際の映像とおおよそ似ているのではないでしょうか。
横から
後ろから
視聴位置・演出・酔いの事前検証
シミュレーター上では、以下のような検証が可能です。ドーム中央と端部、それぞれの視聴位置からの見え方の違い、足元方向の映り込み(どこまで真下が見えるか)の確認、カメラ移動方向・スピードと、観客の体感との関係性、明るさ・コントラストをプロジェクション環境に近づけた場合の印象の変化、自己アバター(観客の代わりとなる人物モデル)や、モブキャラクターを配置することで、実際の入場者の視線やリアクションをイメージしながら、演出プランの検討が可能です。
また、映像酔い・立体感については、同じ映像をHMD上で視聴し、人物目線によりカメラワークや動きの強さをチェックすることもできます。大画面では動きに引っ張られて酔いやすくなるため、HMDでの事前検証は、実施設でのリスク低減に有効です。360°動画を流してみます。全天球ドームでありながら、もうバーチャルスタジオです。LEDウォールの普及が進んでいるので、このような施設も増えてゆくでしょう。常夏のハワイのようです。
まるで海辺にいるかのようです。
映像の輝度やコントラストをプロジェクターの投影に近づけます。
自己アバターは首無しに変更、モブとして海を懐かしむ海賊も入れました。シュミレーター内は、自由に動くことができます。例えば、球体の中と端では見え方が違うことや、真下がどこまで見えるのかなど確認できます。
移動するシーンの向きや、どんな演出が面白いか等を検討することができます。
企画・ロケハン段階からの「見せ方」検証パートナーとして
このようなシミュレーション環境を活用することで、イベント/常設展示の企画段階で、演出案やカメラプランを可視化。ロケハン時点でどの位置・高さから撮影すると、ドームで最も映えるかを検討。教育系コンテンツ(科学館・博物館・学校)に適した見やすさ・情報量の調整。商業施設やテーマ施設での「フォトスポット」やSNS映えの検討など、イマーシブ施設側の企画・運営チームと連携した「提案型制作」が可能になります。
ジュエ株式会社は、バーチャルプロダクション撮影を含むシネマカメラ撮影から、イマーシブドーム/超ワイドスクリーン/360°パノラマシアター向けのコンテンツ制作まで、一気通貫でサポートいたします。施設新設時の検証コンテンツから、既存ドームのリニューアル映像まで幅広く対応可能です。イマーシブ施設向けの360°・広視野角スクリーンコンテンツ制作については、ぜひジュエ株式会社にご相談ください。







































