「Kandao Live 8K」は、3D・8K30fpsでVRライブ配信できるソフトウェアです。VRカメラであるKandao Obsidian Rを使用することで、3D・8K30fpsという超高解像度VRライブ配信が可能です。8K・VR180°ライブ配信も可能です。

最大7680×3840@30fps（H265）のエクイレクタングラー形式にて、RTMP等のアップストリームが可能です。5G時代に向けた8K360度VRライブストリーミングの利用のほか、8Kライブ配信関連の開発・研究・準備に最適なハイエンドVRソリューションです。もちろんより低い解像度や2DによるVRライブ配信も可能です。

「Kandao Live 8K」は、有料ライセンスのソフトウェアです。専用に調整を行ったハイエンドワークステーションと、8Kに対応したHMD等の周辺機器も必要です。ジュエ株式会社では、各種導入および販売をサポートしています。お気軽にお問い合わせください。

「Kandao Live 8K」動作の確認

まず環境を準備します。専用のワークステーション、ネットワーク環境、Kandao Obsidian R（VRカメラ）にて動作確認をします。より本番に近い環境で確認をしたい方は、8K対応の配信サーバとHMDを加えることで、3D・8K30fpsのVRライブ配信を確認できます。

「Kandao Live 8K」が動作するワークステーションと、Kandao Obsidian Rを同一のネットワーク環境で接続します。「Kandao Live 8K」を起動すると、6台のカメラとして認識します。仮ステッチした映像もタブで切り替えて簡単に確認できます。

カメラ1つは3800×3000ピクセルあります。画素で言えばカメラ1つでも4K以上です。それらが6個あり、同時にステッチ（合成処理）され、1枚の8Kエクイレクタングラー形式に変換されます。カメラ間の重なりと視差を利用することで3D映像として出力が可能です。これらの処理はリアルタイムで行われます。

ステッチ品質の調整は、QualityをHigh Qualityに変更したり、Preferred Distance（距離）の変更や、Calibrationを実施することで、適切な状況に調整できます。水平、垂直、ロールなどの調整を行い整えます。

ソフトウェアから各種映像の調整が可能です。ホワイトバランス、露出、カーブetc などさまざまな項目が用意されています。

特徴的な部分としては、3Dを選択すればサイドバイサイドもしくはトップ＆ボトム（解像度によって異なる）で、3D VRライブ配信に切り替わります。180°VRやCubeMapなども用意されています。解像度と組み合わせによって制限があります。実際にご利用する際には、組み合わせをご確認ください。

実際に7680×3840@30fps（H265）形式でVRライブストリーミングを動作をさせてみましょう。解像度の選択を8Kにします。ビットレートは1～150Mbpsまで設定できます。コーデックは8K選択時は、H265のみです。

LAN、RTMP、RTP、RTSPを選択できます。今回は検証なので、LANを選択します。ローカル用のHLSが表示されます。GoLiveを押せば、ライブ配信がスタートします。本当に7680×3840@30fpsが受信できるか確認してみましょう。

検証用に別のワークステーションを起動します。同じネットワークに接続して受信します。検証用のURLを読み込むことで正常に表示されました。7680×3840@30fpsの解像度であることを確認できます。

約2時間の8Kライブ配信を行いましたが特に不具合もなく継続できました。

2020年時点では、4K30fpsであればさまざまな機材やコーデック及びエンコードが対応しています。複雑なことを意識せずにVRライブ配信が実施できる環境です。4K60fpsになると業務用の各種機材が必要になります。8Kライブ配信になりますと機材の対応やコーデック及びエンコードの問題はもちろん、通信環境や配信サーバなども確認が必要です。

「Kandao Live 8K」は、5Gの先進国である中国で導入実績があるシステムです。数年先に向けた8K対応のVRライブ配信の検証や準備・開発を行いたい事業者に最適なシステムといえます。ジュエ株式会社では、各種導入および販売をサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。